両者は元々同じ素材でできていますが、それぞれに違った特徴があります。
モルタルの特徴
セメント・水・砂を混ぜ合わせて作る建築材料です。
コンクリートよりも柔軟なので、コテを使う左官工事で多く用いられます。
◇仕上げ材として使用するメリット
・砂が原料だから不燃性で有害ガスが発生しない
・つなぎ目がないので、仕上がりが美しくメンテナンスもしやすい
・手作業で仕上げるため、デザインの自由度が高く、個性的な風合いになる
・蓄熱性があるため、床暖房との相性が良い
・外壁に使うと断熱性や遮音性を発揮してくれる
ただし、「汚れがつきやすかったり、ひび割れが生じたりしやすい」「吸水性が高いため水回りには不向き」「カラーバリエーションはそこまで多くない」などの欠点も存在します。
モールテックスの特徴
ベルギー生まれの建築材料で、セメントに特殊な樹脂を加えて作られます。
モルタルやコンクリートの良さを活かしつつ、それぞれの弱点を克服できる仕上げ材として近年人気を集めています。
◇仕上げ材として使用するメリット
・モルタルと異なり防水性に優れている
・樹脂を原料に用いているため柔軟性・強度が高く、ひび割れしにくい
・カラーバリエーションが豊富でデザイン性に優れている
・モルタルなどの下地の上からでも施工できる
他にも不燃性で耐火性に優れている点がメリットとして挙げられますが、これはモルタルと同様の特徴です。
モルタルの弱点を克服した優良な素材ではありますが、以下の点には要注意です。
・二層塗りのため手間とコストがかかる
・仕上げの種類によっては定期的なメンテナンスが必要となる
・モルタルと同様に表面に汚れがつきやすい
ご相談はお気軽に
以上の点から、水回りの空間にはモールテックスを、それ以外の内装にはモルタルを使うといった施工を行なうと良さそうですよね。
施工については、浜松市の左官屋・株式会社ミヤビまでお気軽にお問い合わせください!